ネタバレなし!シリーズの中でも異色作!『ポケモン レジェンズ アルセウス』のレビュー記事です。
ここではゲーム内容の他に、面白い&つまらない点、クリア時間(ボリューム)、おすすめのポケモンについてなどなど…
購入前・購入後に気になるであろう点をいろいろと紹介しています!

このゲームはこんな方にオススメです!
- ポケモンシリーズが好きだ
- 最近のポケモンにはついていけない
- ソロプレイでポケモンを楽しみたい
- 収集癖がある、やり込みが好き
- 和風なゲームを探している
今作は従来の対戦がメインではなく、各地を探索して図鑑を完成させることが目的のソロゲーです。
よってオンラインでの対人戦はありません。
結論から言うと、
ポケモンから離れていた層にこそオススメ!図鑑を埋めるのが一番楽しいライト向けなゲーム!
僕自身ポケモンは初代からプレイしてますが、X/Yあたりから脱落した口です。
その後のシリーズもプレイしましたが、評価の高い剣盾ですら途中で投げたほど。
そんな僕のような「最近のポケモンは何だかよくわからない」と敬遠している層にこそ遊んでみて欲しいゲームになってます。
なので強敵との戦闘や対人戦を目的としている人には合わないかもしれません。
それでも楽しい要素はたくさんあるので、気になった方は是非僕のレビューを参考にしてみてください!

ではさっそくレビュー行ってみましょ~
『ポケモン レジェンズ アルセウス』ってどんなゲーム?

対応機種:switch
ジャンル:アクションRPG
発売日:2022年1月28日
CERO:A (全年齢対象)
プレイ人数:1人
体験版:なし
・「ダイヤモンド&パール」の舞台だったシンオウ地方の遥か昔、「ヒスイ地方」が舞台となる
・現代で生きる主人公は伝説のポケモンアルセウスに導かれ、まだポケモンが恐れられていた過去の時代にタイムスリップする
・謎に包まれたポケモンの生態を調査するため「ギンガ団」の一員となり各地を探索、ポケモン図鑑を完成させることを目的とする
・戦闘はほぼ野生のポケモンがメインでトレーナー戦は少ない
・ランダムではなくシンボルエンカウント制
・オープンワールドのような広い世界(※マップ方式)を、ポケモンに乗って大地を駆けたり空を飛んだり山を登ったりして自由に探索できる
・主人公の見た目(髪型や服装)を変更可能
・ストーリーあらすじ(ネタバレなし)

突如ふしぎな存在に導かれ、遥か昔の「ヒスイ地方」へとタイムスリップした主人公。 そこではまだポケモンが未知の生物で人々に恐れられる存在だった。 素質を認められた主人公は「ギンガ団」の一員となり、各地で発生しているポケモンの暴走化の謎について調査することとなる。
・ゲームの流れ

ギンガ団の拠点であるコトブキムラを軸に、全部で5つのマップを自由に探索してポケモンの全種類捕獲を目指します。
図鑑は全て埋めなくてもストーリーのクリアは可能ですが、完成させることで特別なポケモンと会えるようになります。
マップごとに野営や集落も存在するので、そこを仮の拠点とすることもできます。ファストトラベルも可能!
・ポケモンの捕獲

今作はフィールドに点在するポケモンたちとのシンボルエンカウント制となっています。
と言っても触れても戦闘に突入はせず、ポケモンをわざわざ出さずにボールを投げることが可能に!
草むらに隠れて気づかれないように近づき、後ろからボールを当てて捕獲!といったステルス行動ができるようになってます。
ステルスゲーム好きの僕としてはこれはツボでした!
背後からや隠れた状態で気づかれずにボールを当てれば捕獲率が上がるので、レアなポケモンを見つけた時のドキドキ感はクセになります。
このボールを投げるのも、自分で軌道修正しながら上手く狙って投げるといったアクション要素が必要で、これがまた結構楽しい。
ボールの種類によって投げやすさや捕獲率も変わります。
もちろん従来のように手持ちの「ポケモンを投げる」ことで戦闘に突入することも可能。弱らせてから捕まえることもできます。
自分のプレイスタイルや相手のポケモンによって捕まえ方を選べるのが良いですね。
実を使っておびき寄せたり、めかくしだまで隠れたりとアイテムを使うことで有利にもなります。
・戦闘システム

基本的に1vs1のタイマンで弱点を突いていくいつものポケモンバトルです。
ただし今作は素早さによって行動順が変化する仕様になっており、場合によっては2回行動を取るといってことも可能に!
更に使用する技に「力業」「早業」という要素もプラスでき戦術性が上がっています。
- 力業・・・威力が上がるが行動順が遅くなる
- 早技・・・素早く行動できるが威力が弱い
いっきに倒したい時は力業、ポケモンを弱らせて捕まえたい時は早業、といった使い方もできます。
ただしこの仕様のせいで必然的に素早さの遅いポケモンは不利という事態に…。
・「キング」「クイーン」戦

各マップに存在するストーリーボス。
普通のポケモンバトルで戦うのではなく、相手の攻撃を避けながら「シズメダマ」というアイテムをひたすらぶつけまくるアクション要素となっています。
弱ったところでポケモンを出して一方的に攻撃します。
普通に戦いたい人には物足りないですが、たまにはこういうバトルがあっても良いのかもしれません。
◎面白い・おすすめな点『ポケモン レジェンズ アルセウス』
- ポケモンが「未知の生物な時代」という世界観が良い!
- 図鑑を埋めていくのが楽しい!
- 広いフィールドを自由に探索できる!
- 育成などライト層向けな作りが好印象!
詳しく説明していきますね!
ポケモンが「未知の生物な時代」という世界観が良い!
今まではポケモンと言えば地方ごとに博士がいて研究が進んでいる存在でしたが、今作では未知の生物で人々に恐れられている存在として描かれています。
これがとても新鮮で、プレイヤーが自分の足で各地を探索・調査し、誰も見たことがない「ポケモン図鑑」を作り上げていくという体験ができて楽しいです。
「ダイヤモンド・パール」の過去の世界という設定なので、祖先が出てきたり同じ組織名が出てきたりとダイパプレイ済みのプレイヤーはニヤリとできる部分がたくさんあります。
さらに和風テイストで今までにない時代設定なのでこれまた新鮮。違和感なくポケモンの世界ともマッチしています。
逆にこの世界観の弊害としてトレーナーもまた貴重な存在となっているので、トレーナー戦は数えるほどしかなかったのは残念でした。
図鑑を埋めていくのが楽しい!

今作ではポケモン図鑑を完成させることも1つの大きな目的となっています。
今までのシリーズでは見つけたら捕まえればOKというものでしたが、今回の図鑑は1匹ごとに細かい項目がたくさん用意されています。
【例】 背後から捕まえる、指定の大きさを捕まえる、指定の技を使用する、オヤブンを倒すなど
この項目をある程度埋めていくことで研究レベルが上がり、10になるとそのポケモンの図鑑ページが完成となります。(全て埋めなくてもレベル10にできます)
また、ポケモンの能力値や大きさも個体ごとに違っていて、中にはオヤブンという強くて見た目も大きい個体も存在します。
この図鑑埋めがコンプリート魂に火をつけ、ストーリーそっちのけでハマりました!
捕まえ方も戦闘で弱らせる以外に、気付かれることなくゲットするステルスプレイができるのも良いですね。
図鑑を埋めた暁にはしっかりイベントが用意されているのもやる気に繋がります。
広いフィールドを自由に探索できる!

拠点のコトブキムラから全部で5つのマップを冒険できます。
各マップには山や海、雪原といった特徴があり、その環境に適したポケモンたちが生息しています。
1つ1つのマップは結構広く、オープンワールドとまではいきませんが自由に探索することができ、特定のポケモンをいつでも呼び出してライドすることが可能!(ストーリー上で入手できます)
野営地などでファストトラベルにも対応しているので結構快適に探索できます。
時間の概念もちゃんとあるので、昼間にしか出現しないポケモンもいれば、夜は眠っていたりとポケモンたちが活き活きと生活しているのは見ているだけでも楽しいです。
イメージとしてはフィールド全体がサファリパークといった感じです。
ただガチオープンワールドゲームに慣れている人には全く物足りない作りなので注意。
育成などライト層向けな作りが好印象!
個体値やら努力値やら性格厳選やらと最近のポケモンはよくわからん!て人も結構いると思います。僕はそれが原因でシリーズを追わなくなりました。
今作はそんな小難しいことを考えてなくても結構簡単に育成できるようになっています。
育成関係に関する主な変更点を挙げるとこちら↓
- 個体値→削除。何度も同じポケモンを捕まえて厳選する必要はなくなった。
- 努力値→「がんばレベル」という元のステータスに最大10ポイントまで加えて強化できる仕様に変更。後から簡単にポイントを付与できるアイテムあり。
- 性格→存在はするが、後からアイテムで比較的簡単に変更可能。
- 進化→レベルアップ時ではなくステータス画面で任意で進化可能に。
- わざマシン→廃止。訓練所で覚える仕様に。ポケモンごとに違う。
- タマゴ→削除。育て屋も預かり屋も廃止。
- とくせい→廃止。ポケモンに道具を持たすこともできなくなった。
このように結構廃止されてます。
もともとアルセウスは対人戦がメインではなくオンライン戦自体が存在しないので、他人を気にすることなく好きなポケモンを育てることに集中できます。
逆に対人戦をポケモンに求めている人には全く向いてません。ソロプレイ重視のゲームです。
難易度もそれほど難しくないので、まさにライトユーザーに向けて作られたポケモンといった感じですね。
×つまらない・気になる点『ポケモン レジェンズ アルセウス』
- トレーナーとの戦闘が少なすぎる
- オンライン対戦がない
- 図鑑を埋める項目がけっこう鬼
詳しく説明していきますね!
トレーナーとの戦闘が少なすぎる

上でも挙げてますが、トレーナー戦が極端に少ないです。
ポケモンを捕獲できる人間が少ないというそもそもの設定上しかたのないことですが、ストーリーの重要キャラとしかポケモンバトルができません。
短パン小僧、ミニスカート、大好きクラブ、エリートトレーナーといった人たちは一切登場しません!
しかもめっちゃ弱いです。びっくりした。
単に僕が探索楽しくてレベル上げすぎたからってのもあるかもしれませんが、それでなくても弱すぎる。
所持ポケモンも2体とかですから。
1対2とか不利な状況でやってきますが瞬殺なので関係なし。
ただでさえ少ないトレーナー戦、もっと苦戦したかったです。
クリア後にパワーアップしたトレーナーたちと再戦できたら良かったなぁと思いました。

ラスボスだけ異様に強くて何度か再挑戦しました
オンライン対戦がない
対人戦を求める人には向いてないゲームです。
ちなみにローカル対戦もありません。
オンライン要素は以下。
- ポケモン交換・・・遠くの人とする場合はスイッチオンラインの加入(有料)が必要
- 自分の落とし物を拾ってもらう・・・目の前が真っ暗になった時に落としたアイテムを違うプレイヤーに拾ってもらえる(スイッチオンライン加入必須)
- ふしぎなおくりもの受取・・・特典を受け取れる(無料)
対人戦がないのでポケモン育成はあくまで自己満足になります。
図鑑を埋める項目がけっこう鬼
やり込み勢には辛い要素となります。
普通に図鑑完成を目指す場合は特に気にしなくて良いのですが、完全コンプリートを目指す人や完璧主義の人はこの作業は苦行になるでしょう。
何が辛いかというと、運が絡む要素が多いからです。
例えば
- めちゃくちゃ出現率の低いポケモンを複数倒すor捕まえる必要がある
- 特定の天候や時間帯にしか出現しないポケモンがいる
- レアポケモンが大量に出る「時空の歪み」(ランダム発生)でしか出現しないポケモンがいる
そもそも全然会えないってやつですね。
達成する必要がある項目(タスク)自体はそれほど難しくないですが、何度も戦ったり自分でそのポケモンを使う必要があったりと、とにかく根気と時間をかけてやる必要があります。
僕はもちろん挫折しました。
幻のポケモンなど特定のポケモンは図鑑のコンプに必要ないのが救い。
ちなみに図鑑コンプで手に入るアイテムは「色違いに出会いやすくなる」といった効果です。(ドラッグで見れます)
クリア時間はどれくらい?『ポケモン レジェンズ アルセウス』
これは図鑑にどれだけ注力するかでだいぶ変わるかと思います。
ストーリーのみ突っ走れば10~20時間で終わると思います。
サブクエストや図鑑もそこそこやりながらだと50時間前後かな?
図鑑コンプを目指すなら100時間でも終わるかわかりません。
ちなみに僕はそこそこプレイでラスボス倒した時点で48時間ほどでした。
おすすめのポケモンは?『ポケモン レジェンズ アルセウス』
今作の登場ポケモンは全部で238匹だそうです。
その中から僕がよく使ってたおすすめポケモンを紹介します!
【ガブリアス】 タイプが「ドラゴン」「じめん」と弱点が少なくて優秀。 ステータスも高いし見た目もカッコイイので万人におすすめ。
【エンペルト】 こいつもタイプが「みず」「はがね」と優秀。 ダイパの御三家なので特にお気に入り。
【ゲンガー】 「さいみんじゅつ」が捕獲の際に便利。素早さもそこそこ高い。 割と早い段階でゴースが手に入るのも◎。
【エルレイド】 「さいみんじゅつ」「みねうち(訓練場)」が使えるので捕獲要員としても使える。 覚えられる技が豊富かつ攻撃力が高いので使いやすい。
【エレキブル】 物理、特攻どちらも高いので両刀使いとして優秀。 タイプも「でんき」のみなので弱点が少ないのも◎。
他にもいろいろ使ってましたが、特におすすめなのは以上です。
幻・伝説系のポケモンは言うまでもなくどれも強いので敢えて挙げてません。
紹介しといてアレですが、ソロプレイ限定のゲームなのであまり気にせず自分の好きなポケモンで進めるのが一番楽しいと思います!
総評・まとめ『ポケモン レジェンズ アルセウス』
まとめると…
◎良い点
- 世界観が良い
- 図鑑埋めが楽しい
- 探索が楽しい
- ライト層向けになっている
×微妙な点
- トレーナー戦少なすぎ
- オンライン対戦なし
- 図鑑コンプする場合は苦行
『総評』
「ポケモンをソロゲーとして楽しみたい人にオススメ!対人戦にこだわらなければシリーズの中でも傑作の部類!」
ポケモンからしばらく離れていた人、最近の小難しさについていけなくなった人、ポケモン初心者でも安心して楽しめるようになってます!
ポケモンの世界を自由に走り回りたい人、収集欲がある人にもおすすめです。
逆にトレーナーバトル、対人戦に期待する人には合いません。戦闘より図鑑集めがメインのゲームです。
それでも1つのゲームとして高水準にまとまった作品だと思うので、もしこのレビューを見てやってみようかな?と思った方が少しでもいたら嬉しいです。

レビューは以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!
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