ネタバレなし!「人狼ゲーム」がモチーフのホラーノベルアドベンチャー『レイジングループ』のレビュー記事です。
ここではゲーム内容の他に、面白い&つまらない点、クリア時間(ボリューム)、アプリ版の違い、体験版についてなどなど…
購入前に気になるであろう点をいろいろと紹介しています!

このゲームはこんな方にオススメです!
- 人狼ゲームが好き、興味がある
- ストーリーが面白いノベルゲームを探している
- ゲーム制は特に求めていない
- ボリュームは多い方がいい
- スマホで気軽にやりたい
「人狼ゲーム」をモチーフにしたホラーノベルアドベンチャーです。
さっそくプレイした結論から言うと、
やめ時を失うほどストーリーが面白い!個人的ノベルゲーム最高傑作!!
人狼ゲームを知らない、興味がない人でも問題なく楽しめます。
僕もこのゲームをやるまで人狼ゲームをよくわかっていませんでした。
とにかくストーリー全振りと言っていいほどのストーリーの面白さ!
スマホなど、いろんな媒体でプレイできるので是非いろんな人にプレイしてもらいたいゲームです。
ちなみに僕はPSVita版をプレイしました。

ではさっそくレビュー行ってみましょ~
『レイジングループ』ってどんなゲーム?

対応機種:PS4/Switch/PSVita/steam/スマホアプリ
ジャンル:人狼×和風伝奇ホラーノベルアドベンチャー
CERO:D (17歳以上対象)
プレイ人数:1人
体験版:あり
発売元はノベルゲームに定評がある「ケムコ」。
最初はスマホアプリで配信され、いろいろと追加要素が加わってPS4などCS版で発売されました。
気楽にいつでもやりたいという人はスマホ版、じっくりやりたい人はCS版をおすすめします。
ちなみにCS版の方がフルボイスだったりエンディングが追加されてたりと豪華です。
ストーリーは「人狼ゲーム」をモチーフとしたホラーノベルアドベンチャーで、タイトルにもあるようにループものとなっています。
- 村人と狼の2チームに分かれる(誰が村人で誰が狼かは自分しかわからない)
- 同じチームが協力しあって勝利を目指す
- 狼が有利な反面、村人にはそれぞれ役職があり、自分がどの役職かは誰にも言ってはいけない
- 昼と夜のターンに分かれており、昼は話し合って狼が誰かを決め、多数決で処刑する。夜は狼が村人を1人襲撃する
- 処刑、襲撃された人は退場
- どちらかが生き残ったチームの勝利
村人の役職には
- その人が人か狼かを知ることができる占い師
- 自分たちが村人であるとわかる共有者
- 前日に処刑された者が人か狼かを知ることができる霊媒師
- 夜に1人だけ狼の襲撃から守ることができる狩人
の4つがあり、昼の話し合いで自分の役職を頼りに狼をあぶり出して処刑、襲撃に備えることができます。
と、いろいろ説明しましたが、ぶっちゃけ全く知らなくてもレイジングループをプレイするのに問題ありません。
ストーリー中でしっかり理解できるように話が進むので、自然とルールは覚えます。

実際僕も知識0でしたが全く問題ありませんでした!
◎面白い・おすすめな点『レイジングループ』
- ホラーミステリー風のストーリーがガチのマジで面白い!
- サイコで強烈なキャラの主人公
- 「暴露モード」で違った楽しみ方ができる
詳しく説明していきますね!
ホラーミステリー風のストーリーがガチのマジで面白い!

※ネタバレなしの感想です。
・ストーリーあらすじ
バイク旅行者「房石陽明(ふさいし はるあき)」は山中で事故を起こし、偶然出会った女の子に導かれ近くの集落へ招かれる。 一夜明け、どこか奇妙な感覚に襲われた彼は早々に集落を出ようとするが夕霧と住人のパニックに阻まれ機を逸してしまう。 その晩、外に出た彼は「人狼」に襲われ、なんと死亡してしまう…。 しかし気づいた時はバイクで迷った日の晩に時間が戻っていた。 彼は前に殺された同日に、人狼を回避する選択をし死を免れることに成功する。 翌日、集落では「黄泉忌みの宴」と呼ばれる狼をくくる(処刑する)集会が行われることに。 彼は「死に戻り」の力を使い、幾度と「黄泉忌みの宴」を経て集落からの脱出とこの謎の真相に迫ることとなる…。
簡単に言うと主人公の房石が「死に戻り(死ぬと時間が勝手に巻き戻る)」の力を使って何度もループを繰り返しながら、「人狼ゲーム」がモチーフの村の集会でなんとか黒幕を見つけ集落からの脱出を図るという感じですね。
似たようなゲームで言えば「ひぐらしのなく頃に」や「シュタインズゲート」でしょうか。
主人公が死ぬとかネタバレじゃん!と思うかもしれませんが、めっちゃ序盤で死ぬ上に公式サイトでも書かれてるのであしからず…。
ちなみに本作の主人公である房石は記憶を保ったままループするので、毎回強くてニューゲーム状態となります。

この「死に戻り」能力はもともと持っていたものではなく、集落で死んだとき初めて発現したものであり、この能力は何なのか?この集落では何故こんなこと(人狼ゲーム)が起こるのか?黒幕は誰なのか?と序盤から気になって気になって止め時を失います。
また特に面白いと思ったのは、ルートによって自分の役割(役職)が毎回違うことです。
最初はただの村人Aだった彼も、特殊な能力を持った役職について他の村人を守ったり、逆に自分が狼になったり…。
特に狼ルートは本作で一番先が気になって仕方のなかったルートでした!
システムとしては「あの時ああしていれば…」という後悔の念が「KEY」となり、死ぬ前に選べなかった選択肢を選べるようになります。
シナリオチャートもしっかりわかりやすく作られており、途中でどうすればいいか迷うということはないと思います。

また「死に戻り」の設定上なんども死にまくる主人公ですが、そのバッドエンディングひとつひとつに「なぜ死んだのか?」という理由とヒントが与えられます。
こうしたように、非常にユーザーフレンドリィな作りもあってとても快適にストーリーに集中することができます。
大量の伏線もしっかり最後までに回収される上、衝撃的な内容が多いので最後まで全く飽きることなく進めました!

ちなみにイラストでのグロ描写はないですが、文章による表現はあるので注意。

記憶を消してもう一回遊びたいゲーム筆頭です!
サイコで強烈なキャラの主人公

主人公の房石ですが、ただの冷静沈着な好青年かと思ったらめちゃくちゃサイコ野郎です。
ストーリーは彼の視点で進んでいくのですが、目的のために(死に戻りがあるとはいえ)自分の死すら恐れない、途中で心が折れることもない強靭な鋼のメンタルをしています。
そして終盤で明かされる彼の秘密にはマジで驚かされました…。とんでもねぇやつだと。
あまりに狂ったキャラなので、人によっては受け付けないかもしれません。
僕はぶっとびすぎてて逆に好感が持てたので良い点として挙げましたが。
ただの好青年じゃどれだけ死に戻っても事件は解決できなかったでしょう。
「暴露モード」で違った楽しみ方ができる
これはケムコのノベルゲーによくあるクリア後のお楽しみ要素です。
クリア後にストーリーを再び始めると、その時キャラが何を考えて、裏ではどういう行動をとっていたかがわかるようになっています。
全ての真相を知った上で2周目すると「だからこんなこと言ったのか!」とか「こいつあの時こんなことしてたのか…」とまた違った視点で楽しめるので2度おいしいシステムです。
特に房石があんなキャラなので、本音が見れてめちゃくちゃ面白かったです。
×つまらない・気になる点『レイジングループ』
- キャラデザは好み分かれそう
- ゲーム性はほぼなし
ぶっちゃけたいしたことはないのですが…
キャラデザは好み分かれそう

ちょっとクセのあるキャラデザですね。
雰囲気はあるのでこれはこれで良いとは思いますが、人によっては敬遠してしまうかも?


一枚絵の狂気がかったキャラの表情などはとてもインパクトがあるので、ホラー系ノベルにマッチしていると思います。
僕も最初はあまり好みではなかったのですが、ストーリーにのめり込んだらキャラにも愛着がわいてきました!
ゲーム性はほぼなし
ほぼテキストを読んでくだけで、たまに選択肢を選んだりシナリオチャートを触る程度でゲーム性はないと言っていいです。
肝の「人狼ゲーム」もキャラ達の話し合いに参加できるわけではなく、決められたストーリーを進んでいくだけなので、人狼ゲームがしたい!という人はおとなしく「グノーシア」なりそういうゲームをやりましょう。
クリア時間はどれくらい?『レイジングループ』
だいたい30時間ほどという意見が多いですね。
僕もそれくらいでした。
「暴露モード」やエクストラシナリオ(キャラごとのショートストーリー)もやるとなると、もっと増えると思います。
僕は面白すぎてもっと本編が続いて欲しかったくらいでした。
体験版はあるの?引き継ぎは?『レイジングループ』
体験版はスマホ版(iPhone & android)とSwitch版のみあり、PS4、PSVita版にはどうやらなさそうです。
また引き継ぎもできない仕様ですが、こちらは「超早送り機能」のおかげで最初から始めても速攻で追いつけるようになっているようです。
体験版の内容としては、最初のルートを丸々プレイ可能!
全体の1/5ほどだそうなので、約5~6時間分といったところでしょうか。
おそらく1本目のルートを攻略したころには続きが気になって製品版に手が出てしまうことでしょう。笑
スマホ版は何が違うの?『レイジングループ』
スマホ版には「通常版」と「プレミアムセット」というものがあります。
無料で始められるが、体験版と同じ内容(最初のメインルートまで)
課金することで残りの本編+暴露モードができる
- 通常版の内容に加え、後日談のエクストラシナリオが追加
価格もCS版だと約3,000円のところ、スマホだと約半額ほどで購入できます。
ただスマホ版ではパートボイスなのでフルボイスではありません。
ちなみにPS4、PSVita、Switch、steam版では更にこれだけ↓の豪華要素が追加されています。
- 全フルボイス化
- エンディングが2つ追加、シナリオ加筆
- 背景、立ち絵の追加
- 声優のコメント付き
- 顔グラがなかったキャラにグラフィック追加
ということで、スマホ版にこだわらない人にはPS4、PSVita、Switch、steam版でプレイすることをオススメします!
特にSwitch版だと体験版もあり、携帯モードも気軽にできますしね。
総評・まとめ『レイジングループ』
まとめると…
- ホラーミステリーなストーリーが面白すぎる
- サイコ主人公が魅力的
- 「暴露モード」で2度おいしい
- キャラデザは好み分かれそう
- ゲーム性はほぼなし
『総評』
「衝撃の数々!ミステリー、ノベルゲーム好きなら是非おすすめしたい一本!」
人狼ゲームを知ってても知らなくても問題なく楽しめます!
プレイ時間も約30時間となかなかのボリュームなのに価格もリーズナブル!(約3,000円、スマホは半額ほど)
いつでもどこでも気軽にやりたいという人にはスマホ版、豪華追加要素をじっくり味わってプレイしたい人はCS、PC版をオススメします。
とにかく面白すぎてやめ時を失うゲームでした。
記憶を消して再プレイしたいゲームの中でもトップクラスです。あの衝撃とワクワク感をもう一度味わいたい!
少しでもたくさんの人にプレイしてもらいたい名作です。
ちなみに関連作品として「デスマッチラブコメ!」という同じライターさんが手掛けたゲームがあります。
こちらはレイジングループと世界観が同じで未来のある町が舞台となっています。
あのキャラもメインキャラとして出演していて、ラストでは謎だった部分もこの作品をやれば「そういうことか」となるかもしれません。(やらなくても問題はないです)
興味ある方は以下のレビュー記事もどうぞ!
このレビューを見て少しでも興味をもってくれたら幸いです。体験版もあるので是非!

レビューは以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!
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