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【評価】『英雄伝説 黎の軌跡』の感想・レビュー!画期的な戦闘システムに感動、予想に反した面白さだった!

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ネタバレなし!ファルコムの軌跡シリーズ『英雄伝説 黎の軌跡』のレビュー記事です。

ここではゲーム内容の他に、クリア時間(ボリューム)、面白い&つまらない点、体験版の内容についてなど…

購入前に気になるであろう点をいろいろと紹介しています!

このゲームはこんな方にオススメです!

  • ゴリゴリのJRPGがやりたい
  • ストーリーが面白ければ前作との細かい繋がりなどは気にしない
  • アクションバトルもコマンドバトルも好きだ
  • ボリュームが多い方が良い
  • 可愛い女キャラが多いと嬉しい
  • 中二病もの最高

プレイした感想ですが、思った以上に面白くドハマりしました!

ストーリー、戦闘、キャラ、BGMと意外と褒められる要素が多く良い意味で裏切られました。

と言うのも、僕自身軌跡シリーズは「空の軌跡」からのファンだったのですが「閃の軌跡3」であまりのワンパターン&マンネリで挫折した経験があります。

その後は閃4はもちろん「創の軌跡」もスルー、今後軌跡はもうええかーと思ってたのですが、ネットでわりと評価が良く新規でも入りやすいと評判だったため本作をプレイしてみました。

すると久しぶりの軌跡というのと画期的な戦闘システムに惹かれ予想以上にハマることができました。

ちなみにPS4版でプレイ、ロード時間はそれほど気になりませんでした

ゲーム内容や良い点・悪い点は以下で説明していきますね!

 

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『英雄伝説 黎の軌跡』ってどんなゲーム?

(出典元はこちら)

対応機種:PS5/PS4/steam
ジャンル:
ストーリーRPG
CERO:
C (15歳以上対象)
プレイ人数:
1
体験版:
あり

紹介動画はこちら

(出典元はこちら)

販売・開発元は日本ファルコム。

主に「軌跡シリーズ」と呼ばれるゴリッゴリのJRPGで、その第四作目となります。

ストーリーは「空の軌跡」なら空シリーズとして完結、「閃の軌跡」なら閃シリーズとして完結といったように一応別物として扱われますが、世界観や登場人物は共有しており、時代や舞台、メインキャラが違うという感じです。

本作も「黎の軌跡」として主人公や舞台は一新されていますが、前作のキャラや出来事がちょいちょい出てきます。

ただストーリーはこれ単体でしっかり完結し、前作未プレイでも問題なく楽しめる作りになっているので安心してください。(一部除く)

白でもなく黒でもないグレーゾーンを攻める主人公の物語とコマンド&アクションを切り替えながら戦える斬新な戦闘システムが魅力なゲームです。

2023年4月現在、続編の「英雄伝説 黎の軌跡2 クリムゾン・シン」も発売されています。

詳しいゲーム内容は公式サイトをご覧ください。

 

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クリア時間はどれくらい?『英雄伝説 黎の軌跡』

普通にプレイして70時間前後という人が多いようです。

僕はサブクエもそれなりにやりながらストーリークリアまでで100時間かかりました。

もともとプレイ時間の長いシリーズですが、ここまで長かったのは今作が初めてかもしれません。

やり込みを含めれば更に長く遊べることでしょう。

 

◎面白い・おすすめな点『英雄伝説 黎の軌跡』

  • 決して正義ではないアウトローかつ王道ストーリーが魅力
  • コマンド&アクションを切り替えられる斬新な戦闘システム
  • 良い意味で「いつもの軌跡」

詳しく説明しますね。

決して正義ではないアウトローかつ王道ストーリーが魅力

(出典元はこちら)

・あらすじ

裏解決屋スプリガン』――
カルバード共和国という多様性の坩堝るつぼから生まれた、ある種の“裏稼業”。

ある時は 探偵 ディテクティブとして、ある時は 交渉人 ネゴシエイターとして、またある時は 賞金稼ぎ バウンティハンターとして、彼らはどんな、そして誰からの依頼でも受ける。

警察では扱い切れない依頼の下請け、市民からの“表沙汰にできない”相談事、さらには犯罪者やアンダーグラウンド勢力の“真っ当な”依頼も。

それが、『裏解決屋』と呼ばれる彼らの流儀であった。

時に、七耀暦しちようれき1208年――

共和国首都・旧市街にある古ぼけた雑居ビルを名門校の制服に身を包んだ、いかにも育ちの良さそうなひとりの女生徒が訪れていた。

『アークライド解決事務所』

素っ気ない文字で書かれたそのプレートを、凛とした眼差しで見つめる少女。

コクンと喉を鳴らし、意を決してノックを3回。

…………

『~ふわああっ、昼前に珍しいな……』

だらしないようで落ち着いた、大人びているようで意外と若い男の声が響き、ドアノブがゆっくりと回り出す。

――ここから、新たな “軌跡”ものがたり が始まる。

(引用元はこちら)

簡単に言うと、筋が通っていればどんな依頼でも受ける「裏解決屋(要するに何でも屋)」を営む主人公の元にヒロインがある依頼を持ち込んだことで、それに関係する大きな事件に巻き込まれていく…みたいな話です。

シリーズものということで前作の空シリーズや閃シリーズなどがありますが、今作でのストーリーはしっかり完結するので単体として楽しめるので安心してください

ちょいちょい出てくる過去作を匂わせる発言などはわからなくても無視でいいです。特に支障はないので。

ストーリーについての感想ですが、普通に面白かったです

謎が散りばめられ先が気になる展開で、張られた伏線も丁寧に回収してくれますし(一部除く)、なにより良かったのは主人公が”アウトロー”なところ。

今までのシリーズの主人公たちはザ・正義マンて感じで「悪い奴は許さない!真面目に生きる!」というキャラたちでしたが、今作の主人公ヴァンは例え相手が裏世界のやばい奴であろうと流儀に従っていれば依頼を受ける、法のグレーゾーンを攻めるアウトローキャラというのが個人的に好みでした。

と言っても悪人ではないしむしろ良い人なんですが、普通なら敵対するようなキャラたちともうまいこと組んでストーリーが進んだり、サブクエでは法を犯した相手を見逃すかギルドに突き出すか裏世界に売るか…といった選択をプレイヤー自信が選べたりできて、ただの善人ストーリーではないのが面白かったです。

キャラが多く魅力的で、一人一人にしっかり設定が練り込まれているのでよりストーリーを盛り上げてくれるのも良いですね。

あとここは賛否分かれますが、1章1章の内容が濃いので本作一本でそこらのRPG数本分のボリュームが遊べた感覚です。

ただ手放しで絶賛できるほどではなく、もちろん不満もあります。そこは「つまらない・微妙な点」の方で後述します。

コマンド&アクションを切り替えられる斬新な戦闘システム

今作で一番感動したのがこの戦闘システム

シリーズお馴染みのコマンドバトルの他に、今作では何とアクションバトルで戦うことも選択できるように!※ボス戦はコマンドバトルのみ

フィールドバトル(アクション) (出典元はこちら)
コマンドバトル (出典元はこちら)

通常戦闘(雑魚戦)ではフィールド上でシームレスに敵とのアクションバトルができ、本作から登場する「シャード」という特殊なバトル空間を展開することで”いつでも”、ボタン1つで簡単にコマンドバトルへと移行できます。

不意打ち状態&ボス戦でない限りアクションバトルへも”いつでも”移行可能です。

この“いつでも移行できる”ってのが重要で、本作ではシームレスにアクションバトルしつつ敵をブレイク(気絶状態になる)した状態でコマンドバトルに以降すると複数の追撃が発生、さらにアクションバトルでも必殺技ゲージが貯まるのでいっきに必殺技を叩き込み殲滅といった戦略も可能!

これがなかなか爽快で楽しいです。

RPGの雑魚戦ではありがちないちいち戦闘画面が切り替わってコマンドバトルってのがテンポを阻害して面倒な要素が、これによってかなり緩和され面白い要素として昇華されていて感動しました。

ありそうでなかったアクションとコマンドの融合の成功例だと思います。

もともとアクションRPGとして好評な「イース」シリーズを手掛ける会社だけあって、アクションもお手の物です。

ただメインはコマンドバトルとなっているのでボス戦ではアクションバトルは使えず、アクション自体も多彩な技を使えずブレイク技1つのみとちょっと簡素です。

キャラは自由に切り替えられるので、使っていて飽きるということはなかったです。

コマンドバトルに関してはシリーズお馴染みとあってあまり変わり映えはありませんが、もともと完成されたものなので久しぶりの軌跡シリーズだった僕としてはこれはこれで楽しかったです。

あと難易度もアクション、コマンドごとにいつでも変えられるので、アクションが苦手な人でも問題ないでしょう。

良い意味で「いつもの軌跡」

(出典元はこちら)

軌跡シリーズの良い所と言えばゴリゴリのJRPGが楽しめる、キャラが魅力的、BGMが良い点だと思っています。

これらの点は今作でもしっかり受け継いでおり、上記に当てはまるゲームがやりたいなら手放しでオススメできます。

長く続くシリーズというだけあって安定のシステム、面白さですし、更に今作では倍速モードがあったり先に紹介した戦闘システムのおかげで快適さが増しています。

サブクエストはプレイ必須な時と任意な時がある (出典元はこちら)

サブクエストもよくあるただのおつかいではなく、1つ1つにしっかりストーリーがありオチもついています。

上で書いたように選択肢によってキャラの運命が決まったり、メインストーリーやメインキャラの深掘りなどもあって飽きません。

軌跡シリーズは昔からNPC一人一人に細かい背景が設定されていて、ストーリーが進むごとにセリフが変わったり「今度〇〇に旅行に行く」と言っていたキャラが本当に後からその場所に現れたりと細かくて感心します。

セリフ全回収しないと気が済まないという人には苦行でしょうが…。笑

 

あとキャラもクセの強い言い回しなどは健在ですが、新旧ともに魅力的かつ戦闘で使えるプレイアブルキャラも多いので楽しいです。

そして今流行りのポリコレなんてクソ喰らえと言わんばかりの美形キャラ揃い。

特に女性キャラは婆さん以外はモブですら美少女、美女しか出てきません。

マリエルとシズナがお気に入り。かわい

 

×つまらない・気になる点『英雄伝説 黎の軌跡』

  • 悪い意味で「いつもの軌跡」
  • ストーリー最終盤の展開
  • クリアまでが長すぎる

詳しく説明しますね。

悪い意味で「いつもの軌跡」

漆黒の情報屋
漆黒の情報屋

クク…ここからは”何が良くないか”を語らせてもらうとしようか

紅き天邪鬼
紅き天邪鬼

ハン…?何がどう良くないってんだよ?

輝かざる執行者
輝かざる執行者

“悪い意味で”というのはいささか聞き逃すわけにはいきませんね

天翼の代理人
天翼の代理人

あはは…みなさんそんな邪険にせず聞きましょうよ

漆黒の情報屋
漆黒の情報屋

ハッ!お前らがこれらの”現実(リアルワールド)”に耐えられる覚悟があるかどうか…見極めさせてもらうぜ!

《F》
《F》

(ふむ…まさか”あのこと”を…いや考えすぎか…?)

紅き天邪鬼
紅き天邪鬼

ハン…上等じゃねぇか!その挑戦受けてやんよ、改めて俺が今まで培ってきた第六感を試すという意味でもな!

天翼の代理人
天翼の代理人

さすが《紅き天邪鬼》さんです、私にはまだ心の準備ができてません(と言うか怖くてやっぱり聞けないかも…)

漆黒の情報屋
漆黒の情報屋

ハッ、腹は括れたかよ?前作も含めて軌跡と言えば必ず語られるこの”ネタ”…とくと味わってもらおうか

《F》
《F》

(やはり………)

輝かざる執行者
輝かざる執行者

ああもう!勿体ぶらないで早く聞かせなさいよ!

………このやり取りカオスすぎんだろ!!

と思ったそこのあなた。これが軌跡です。(突然の茶番失礼しました)

クセの強いライターの独特な言い回しが空シリーズからネタにされています。なかなか直らず今作も健在。

まぁちょっと過剰に再現してみましたがだいたい合ってると思います。

何がどういうことかと言うと、

  • 「ハン…」「フフ…」「あはは…」「クク…」などがセリフの最初に高確率で入る
  • やたら”強調“して思わせぶりなことを言ってくる(しかも引っ張ってモヤモヤさせてくる)
  • いちいちみんなで反応する、一人がメインでしゃべると最低3~5人はセリフを返そうとしてきてテンポが悪い
  • どんな場面でも目をつむりながらしゃべる(走ってようが命がけの戦いの最中だろうが目をつむる)
  • 中二病感を味わいまくれる二つ名の嵐
  • メンバー内で褒め合う描写多数、「さすが」が口癖

もはや伝統芸と化しているので割り切ってむしろ楽しんでた口ですが、これだけ多いと最後の方はお腹いっぱいになります。ただでさえプレイ時間長いのに。

特に気になったのはアニエスの「あはは…」とアーロンの「ハン」。

序盤でNPCに話しかけるたびにほぼ「あはは…」からしゃべり始めてビビった。

アーロンもしゃべるたびにハンハンハンハン笑う。「ハン…?」という疑問形も使いこなす。

二人とも嫌いじゃないし戦闘でもよく使ってましたが、口癖というキャラ付けだとしても多用しすぎ、「ハン」に至ってはヴァンや他のキャラもよく使っていてライターの能力を疑うレベル。

(出典元はこちら)

あとしょっちゅう前作の出来事やキャラを匂わせてきます

全作プレイ済みユーザーなら思わずニヤリ…なのでしょうが、新規の方や僕のような途中でやめて久しぶりの軌跡というユーザーからしたら意味不明の一言。

本作自体のストーリーに深く関わるわけではないのでわざわざプレイしておく必要はないのですが、いちいち「何年前のあの事件のように~」とか「例のあの〇〇(キャラ名または二つ名)がどうのこうの~」とか過去作を匂わせてくるのでモヤモヤします。

詳しく知りたかったら前作やってね!と言わんばかりでろくに説明もされません。

なんか内輪ネタで盛り上がってる芸人たちのようなノリが少し気になりました。

その割に軌跡シリーズそのものの根幹に関わるストーリーにはほとんど触れないので、今まで見極めさせて貰っていたファンも「ああもう、いい加減にしてくれ!」と目をつむりながら怒ってしまうのも無理はないでしょう

この「黎の軌跡」で新規を取り込みたいみたいなインタビューも見ましたが…ハン!本当に取り込む気あるのか疑わしいもんだぜ!

ストーリー最終盤の展開

※若干ネタバレ注意

 

良い所でストーリーを褒めましたが、最終章だけはフォローできませんでした。

と言うのも今作の敵キャラたちにほとんど魅力を感じられず、空気またはただの痛いやつというイメージしかありません。

最終章に入るまでの盛り上がりやワクワク感は凄く良かったのですが、ふたを開けてみればあの展開…。正直萎えました。

しかも終盤にきてあんな作業をいくつも強いられるので、ただでさえプレイ時間が長く飽きが来るポイントでわざわざトドメを刺しに来たようでした。

いるいるこういうやつ (出典元はこちら)

クリアまでが長すぎる

ここまでに何度か触れましたが、とにかく長いです

まぁ軌跡シリーズ自体どれもこんな感じですが…。

僕は普通にクリアして100時間かかりました。早い人でも50~60時間。

早く進めたとしても1章ごとに10時間はかかる感じです。

ストーリーや戦闘が面白かったのでそれほど苦ではなかったのですが、最終章あたりで萎える展開と飽きによって挫折しそうになりました。

時間のない社会人にはなかなか手を出せないゲームだと思います。タイパ(タイムパフォーマンス)が重視されている昨今では特に。

逆にボリュームたっぷりのRPGがやりたい人には最高のゲームでしょう。

 

体験版について、引き継ぎはある?『英雄伝説 黎の軌跡』

序章&1章がまるまる遊べる体験版が配信されています。

メインストーリー、戦闘、サブクエストなど一通りが体験できます。

もちろん引き継ぎ要素ありなので、まずは体験版をプレイしてみるのもオススメです。

 

総評・まとめ『英雄伝説 黎の軌跡』

まとめると…

  • 決して正義ではないアウトローかつ王道ストーリーが魅力
  • コマンド&アクションを切り替えられる斬新な戦闘システム
  • 良い意味で「いつもの軌跡」
  • 悪い意味で「いつもの軌跡」
  • ストーリー最終盤の展開
  • クリアまでが長すぎる

総評』4.5

「JRPG好きにオススメ!全体的に標準以上の良作だった!」

なんだかんだ言いましたが個人的には好評価です!

軌跡シリーズを途中で挫折した人、新規の人にもオススメしたいと思える作品でした。

独特の言い回しや過去作をいちいち匂わせる点さえ気にしなければ本当に良いゲームだと思います。

特にコマンドとアクションを瞬時に切り替えられる戦闘システムは目から鱗。自分がちょうど求めていたゲーム性にマッチしてたのも大きいです。

ストーリーも面白いのですが、あまりにも長すぎるのと終章だけはちょっと残念でした。

挫折する人や新規参入が少ない作品になりつつある(てかなってる)ので、もう少しコンパクトかつ過去作を匂わせまくる展開は控えてくれればもっと手を出しやすいかなと思いました。あとクセつよ会話。

レビューは以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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