ネタバレなし!ミステリーアドベンチャー『ルートフィルム』のレビュー記事です。
ここではゲーム内容の他に、面白い&つまらない点、クリア時間(ボリューム)、体験版についてなど…
購入前に気になるであろう点をいろいろと紹介しています!

このゲームはこんな方にオススメです!
- ミステリー系のアドベンチャー・ノベルゲームがやりたい
- サクッとプレイできるゲームを探している
- 観光気分を味わいたい
前作は「√Letter ルートレター」という手紙を題材にしたミステリーアドベンチャー。
今作はその後継作にあたりますが、ストーリーは全く繋がってないので問題ありません。
結論から言うと、
傑作ではないが良作の部類。サクッとプレイできて繋ぎにもおすすめ!
島根県が舞台なのでちょっとした観光気分も味わえます。
クリア時間も約15時間ほどと長すぎず短すぎずで丁度良い感じです。
ちなみに僕はswitch版でプレイしました。

ではさっそくレビュー行ってみましょ~
『ルートフィルム』ってどんなゲーム?

発売元は「角川ゲームス」。
対応機種:PS4/switch
ジャンル:ミステリーアドベンチャー
発売日:2020年7月30日
CERO😀 (17歳以上対象)
プレイ人数:1人
体験版:あり
・映像作家の八雲凛太朗、女優のリホのダブル主人公で各ストーリーが展開。
・基本的に1話完結型。ストーリー終盤に進むには両方のストーリーをクリアする必要がある。
・ストーリーは文章を読んで進めていくノベルパートと、島根各所を自由にマップ移動し事件の調査などができる探索パートがある。
・八雲のみ相手と論戦を繰り広げる「マックスモード」がある。
・マルチエンディングはなく、一本道。
・ロード時間はほぼ気にならず。
◎面白い・おすすめな点『ルートフィルム』
- 映像作品を題材に扱ったミステリアスなストーリー
- キャラデザなどイラストのセンスが良い
- 女の子キャラが魅力的
- 島根県の観光気分を味わえる
詳しく説明していきますね!
映像作品を題材に扱ったミステリアスなストーリー

※ネタバレなし
ストーリーあらすじ
島根県の観光PRを兼ねたミステリードラマの制作に参加することになった八雲。 それは10年前に理由不明のまま中断されていた作品だった。 撮影のためプレロケハンに向かうが、行く先々で謎の殺人事件が発生。 ドラマと関係があるのではないかと気になった八雲は事件の調査を進めていく…。
ダブル主人公ですが、メインは八雲編でリホ編は結構短めです。
1話完結構成なので2時間ドラマを見ている感じですね。
一見つながりのなさそうな話が続きますが、終盤で「なるほど!」となる仕掛けが用意されています。
ちょいちょい気になる伏線を張ってくるので、結構先が気になる作りでした。
主人公の八雲は映像作家なだけあって、ドラマ撮影用に撮っていた動画を見返すなどして手がかりをみつけたりと上手く設定が活かされている印象です。
フルボイスかつキャラも魅力的なので、すんなり物語に入れる作りなのも◎。
逆転裁判やシュタインズゲートといった名作ほどの衝撃はないのですが、ライトなミステリーアドベンチャーとしては良作な部類だと思います!
キャラデザなどイラストのセンスが良い

個人的に好みなデザインでした!
キャラはアニメ絵のようなはっきりとしたデザインとなっていて、そのキャラたちが自然に溶け込めるような実写風の背景がすごく綺麗です。

よくある、ただこちらを向いていて表情だけ変える立ち絵ではなく、ちゃんと横や後ろを向いたり立ち位置を変えたりとよく動いてくれるので躍動感があります。
主人公視点ではなく本人もしっかり描かれているのも、キャラ同士がちゃんと会話している感じが伝わってきて◎。

キャライラストの影が線画で表現されているのも個人的に好きです
女の子キャラが魅力的

このゲーム、男キャラよりも女の子キャラに魅力ある子が多いです。
単純に見た目が可愛いというのももちろんありますが、主人公のリホや女マネージャーの信頼関係が伝わってくるやり取りや、八雲のアシスタントである愛音も明るくて場を盛り上げてくれたりと、性格が結構好きなキャラが多かったです。
特にヒロインルートがあったりするゲームではないですが、可愛い女の子目当てで買うのもありなんじゃないかと思います。笑
島根県の観光気分を味わえる
僕はまだ島根県に行ったことはないのですが、一度行ってみたいなと思えました。
ロケハンのために県内各地を巡るため、八雲達と一緒に観光している気分に浸れます。
イラストが綺麗なのでアニメ風に描かれる島根という意味でも面白いかもしれません。
ゆるキャラの「しまねっこ」や島根出身のあの芸人も登場します。
前作のルートレターをプレイしているとニヤリとできる部分もあり!
×つまらない・気になる点『ルートフィルム』
- 探索システムが不親切
- 「マックスモード」の必要性が感じられない
- リホ編が短い
詳しく説明していきますね!
探索システムが不親切
島根の各所を巡ってロケハンしたり事件の捜査をしたりする今作ですが、次にどうすればいいのかヒントなどがありません。
昔のノベルゲームによくある「とりあえず総当たりでコマンド選択して進めていく」ってやつですね。
とにかくフラグを立てるために各地を片っ端から探索する必要があるので結構めんどうです。
特に何度も同じ箇所を調べないといけない部分も存在し、下手したら詰みます。
なのでもう少しキャラからヒントが出るだとか、まだ調べる箇所が残っている場合それを可視化するといった救済措置が欲しかったです。
「マックスモード」の必要性が感じられない

主人公が相手と論戦バトルするモードなのですが、すでにわかっている事実を相手に突き付けてるだけなので、勝ってもたいしてカタルシスを感じられませんでした。
八雲が会話の中から重要なキーワードを拾える特殊能力「共感覚」で、入手したキーワード3択から正解を選ぶことで相手を追い詰めます。
逆転裁判の証拠を突き付ける感覚に似ていますが、特にひねりもなく「明らかにこれだろ」というキーワードを選ぶだけなので、わざわざこういうシステムを導入する必要性があまり感じられませんでした。
どうせ導入するのなら、選択肢をもっと増やすなり、突き詰めることで思いもよらない真実に辿り着く意外性などがあると良かったと思います。
リホ編が短い
ダブル主人公となっていますが、メインの八雲編は全5話あるのに対しリホ編は全2話と極端に少ないです。
あまり長いとダレるとも思いますが、主人公としてはもう1話あっても良かったかなと思いました。
特にリホはせっかく良いキャラしているのだから、もっと活躍が見たかったですね。
クリア時間はどれくらい?『ルートフィルム』
冒頭でも触れましたが、15時間前後と丁度良い感じです。
マルチエンディングやこれといったやりこみ要素がないのは人によっては物足りないかもしれません。
サクッとプレイしたい人にはおすすめのボリューム感だと思います。
体験版はあるの?引き継ぎは?『ルートフィルム』
体験版あります。製品版への引き継ぎも可能!
ストーリーの八雲編の1話のみプレイ可能です。
1~2時間ほどで本当に冒頭って感じなのでストーリーについては微妙かもしれません。
どういう雰囲気なのかを体験して気に入れば製品版をプレイしてみる感じで良いと思います。
総評・まとめ 『ルートフィルム』
まとめると…
◎良い点
- ミステリー系のストーリー好きならおすすめ
- デザインセンスが良い
- 女の子キャラが魅力的
- 島根県の観光気分を味わえる
×微妙な点
- システムが不親切
- 「マックスモード」
- リホ編短い
『総評』
「サクッとできるライトなミステリーアドベンチャー!良作ではあるが特筆すべき点は少ない」
クリア時間15時間前後とそれほど長くないので、新作への繋ぎ、メインではなくサブとして、小説を読む感覚といった感じでプレイするのに丁度良いゲームだと思います。
逆にどんでん返しや衝撃的展開などを期待している人には物足りないでしょう。
前作のルートレターはいろいろ不評でしたが、今作は改善された部分が多く良作な部類なので、前作でガッカリした人も楽しめる作りとなっています。繋がりもないのでこれ1本で楽しめます。
それなりに気になるストーリーとセンスが光るデザイン性で僕は最後まで飽きずに楽しめました!
switchだと寝転んでプレイできるのでおすすめです。

レビューは以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!
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