ネタバレなし!ミステリーアドベンチャー『天穂のサクナヒメ』のレビュー記事です。
ここではゲーム内容の他に、面白い&つまらない点、クリア時間(ボリューム)、おすすめの武技などなど購入前、購入後に気になるであろう点をいろいろと紹介しています!

このゲームはこんな方にオススメです!
- 和風なゲームを探している
- 牧場物語シリーズが好き
- 爽快感のあるアクションがやりたい
- 米づくり体験がしてみたい
- 横スクロールアクションが好き
ガチな米づくりが体験できるので、「牧場物語」や「ルーンファクトリー」のような作物を育てるゲームが好きな人に向いてます。
結論から言うと、
アクション面でも快適かつ爽快プレイが可能なので万人にもおすすめできるゲームです!
ちなみに僕はswitch版を難易度ノーマル(標準)でクリアしました!
では詳しく説明していきますね!
『天穂のサクナヒメ』ってどんなゲーム?

開発元は「えーでるわいす」、発売元は「マーベラス」。インディーゲーム。
- 対応機種:PS4/switch/steam
- ジャンル:和風アクションRPG
- 発売日:2020年11月12日
- 価格:2980円+税
- CERO:B (12歳以上対象)
- プレイ人数:1人
- 備考:日本ゲーム大賞2021優秀賞
たった3人で5年をかけて開発されたこのゲーム、インディーゲームながら話題が話題を呼び発売当初は圧倒的品薄に。「令和の米騒動」と揶揄されるほどでした。
では何がそんなに話題になったのかと言うと、米づくりがガチすぎて攻略に農林水産省や農耕機械のクボタのホームページが参照されたほど。前代未聞です。
かと言って素人にはチンプンカンプン…というわけでもなく、しっかりゲームとして落とし込んであり、チュートリアルに沿ってうまいこと慣れていける仕上がりになっているので安心してください!
・ストーリー(あらすじ)

「武神と豊穣神の子であるサクナは、両親が残してくれた財産を食いつぶしては自堕落な生活を送っていた。ある日、神界に迷い込んだ人間たちを都に侵入させてしまい大事な米を全て台無しにするという失態を犯してしまう。罰として鬼が支配するヒノエ島の調査をするべく船を出す…」

ここからぐうたらサクナの成長物語が始まります!
・ゲームの流れ
主人公サクナを操作して、拠点で米づくりをしながらヒノエ島の様々なダンジョンを攻略し島の謎を探っていきます。
サクナには様々な武器や防具、武技といったスキルがあり、それらを駆使して手強い鬼どもを蹴散らしていきます。
難易度はノーマル(標準)、イージー(易)がありますが、基本となる難易度は割と高め。アクションが苦手な人はイージーをおすすめします。
と言っても、ライトゲーマーかつ2D横スクロールアクションをほとんどプレイしてこなかった僕でもラスボスクリアまで楽しくプレイできたので、そこそこアクションに自信があるのなら是非ノーマルでプレイしてみて下さい!
◎面白い・おすすめな点 『天穂のサクナヒメ』
・米づくりが本格的で楽しい!
・バトルが爽快で楽しい!
・キャラクターたちが魅力的!
・めちゃめちゃ和を感じられる!
詳しく説明していきますね!
米づくりが本格的で楽しい!

このゲーム最大にして唯一無二の魅力であるこの「米づくり」。
ガチな米づくり体験ができるだけでなく、これの結果によって豊穣神の子サクナのステータスが強くなるという育成要素に絡んできます。

良い米を作れば作るほどサクナが強くなっていくので、自然と米づくりにも気合が入ります!
・基本的な流れ
- クワで田起こしし、稲を植える
- 水路を使って水を張り、肥料を撒く
- 雑草や害虫の駆除をして稲を守る
- 稲が育ったら刈り取り、干す
- 乾いたら千歯こきなどで脱穀し、精米作業で完成!
- 一緒に取れた種籾(たねもみ)を選別、苗になるまで育ててから1に戻るの繰り返し
超簡単に書きましたが、これらの作業一つ一つに細かい要素があり、それらを上手くこなすことでより良い米を作ることができます。
田起こし→しっかり耕すほど育ちがよくなる
水やり→天気や温度を考慮して適切な量の水を張ると良い稲が育つ
肥料→前日に食べた晩ご飯の内容によって質も変化 など
この流れを作中の1年を通して行い、できた米の品質によってサクナはパワーアップします。
ちなみに作中の1年は春夏秋冬の季節ごとに3日づつで進みます。つまり12日間で1年ということですね。
時間はバトルをしたり探索したり昼寝したりと、何かしら行動している間にどんどん過ぎていきます。
しっかり計画を立てておいしい米を作りましょう!
また、最初はサクナも初心者なので作業が遅かったり効率悪かったりします。
でも安心してください。
そんなサクナも慣れてくれば一度の作業で今までの2倍、3倍と効率良く動けるよう成長し、使い勝手の悪かった農耕具もどんどんパワーアップしていきます。
こういった徐々に楽になっていく過程も牧場物語っぽくて楽しいです。

・米づくり何だか難しそう…
大丈夫です!
全く知識がなくても、作業は段階を踏んで少しづつ解放されていくので自然と身に付きます。
水の量とか肥料の中身とかぶっちゃけテキトーでも問題ないです!
完璧を目指す人や究極の米を求めるのならば話は別ですが、ストーリーを進める上でそこまで気を張る必要は全くありません。
期限もアップデートで999年→9999年まで伸びたので、敵が強くて勝てない場合はしばらく米づくりメインで進めてサクナをパワーアップさせることに集中する、といったことも可能です。


自分のやりやすいプレイスタイルで自由に米を作ってください!
バトルが爽快で楽しい!

米づくりだけがメインのゲームではありません。
横スクロール型のアクションバトルもマジで楽しいです!
僕はこのゲームをプレイするまで横スクロールアクションは敬遠していました。(あんま楽しそうじゃなかったので…)
しかし米づくり育成&爽快バトルという口コミを見て試しにプレイしてみたところ、「横スクロールアクションおもしれぇぇぇ」ってなりました。僕にとって新たなジャンルの開拓でした。

ありがとうサクナヒメ!
・武器の農具と羽衣を使った爽快アクション
さすが豊穣神の子サクナ、武器は農具です。この農具を駆使して通常攻撃と様々な武技(スキル)を組み合わせながらド派手にブッ放します。
武技には技力という消費ポイントがあり、時間と共に回復する仕様。
また、サクナはこの他に羽衣を使った特殊なアクションも使えます。

羽衣を使って敵をつかみ投げ飛ばしたり、一瞬で後ろに回ったりと縦横無尽に暴れまわれます。これが爽快感抜群!
つかんだ敵を吹き飛ばすと、他の敵にぶつかって連鎖が起こりダメージが上がっていくシステムがまためちゃくちゃ気持ちいい!うまくコンボをつなげると無双できます。
羽衣を伸ばして高い所へ移動するなどダンジョン探索でも活躍しており、ビョンビョン移動できて結構楽しいです。
パリィ(はじき)や属性といった要素もあるので単調になりません。

米づくりと戦闘パートを交互にやるので飽きがきにくいのも◎
・夜は敵が強くなる

ダンジョン内でも時間が流れ、どんどん暗くなっていきます。
夜になると敵が異常に強くなるので、探索はいったんやめて家に帰りましょう。
強くなる代わりに昼間より良い素材が手に入ることがあるので、自身がある場合挑んでみるのもありでしょう。
・やり込み要素「天返宮(あまがえしのみや)」
階層を進んでどんどん強くなる敵たちを蹴散らしていくモードです。物語の途中から行けるようになります。
先に進むほどレアな素材などが手に入るので、素材集めがてらひたすらバトルしたい人におすすめ!
全部で300階層まであり、人によってはこれだけでずっと楽しめるかも!?

ライトゲーマーな僕は50階ほどで挫折しました
キャラクターたちが魅力的!

ヒノエ島でサクナと一緒に生活する人間たち、天界の上司や親友など登場するのですが、みんな個性豊かで魅力的!
特にサクナはわがままだけど憎めない性格で、喜怒哀楽もはっきりしているので一番好きです。強いし。
人間たちも最初は特に魅力を感じないモブという印象だったのですが、寝食を共にする内に愛着がわいてきます。
1日の終わりにみんなで一緒に食事するシーンがあるのですが、自分の決めた献立をうまそうに食べながら会話してくれるのでこれも1つの楽しみでした。毎回違う会話内容なので飽きません。

めちゃめちゃ和を感じられる!
「とにかく和風なゲームがしたいんや!」って人には問答無用でおすすめできます。
なんせ日本伝統の米づくりが体験できますからね。笑
音楽もしっかり和テイストで良曲揃い、虫の声などその空気を感じられる自然音が温かみのあるグラフィックも相まって風情が感じられますし、昔の農民の生活ってこんな感じだったんだろなぁっといろいろ想像できます。
物語に深く関係はしませんが、日本神話に関してもちょろっとあります。
×つまらない・気になる点 『天穂のサクナヒメ』
・米づくりがハマらないと苦痛かも
・素材集めが面倒くさい
・「探索目標」達成のために隅々まで探索する必要がある
詳しく説明していきますね!
米づくりがハマらないと苦痛かも
このゲーム、米づくりが大前提となってます。ストーリー的にも、育成的にも。
なので、これが合わない人には正直おすすめできません。
「シミュレーション要素なんていらん!アクションがやりたいんだ!」みたいな人ですね。
アクション部分は確かに面白いんですが、なんせ米づくりしないと肝心のサクナが弱いままなので最悪詰みます。
残念ながら現在体験版がないので、こればっかりはやってみないとわかりませんが、公式サイトなどで動画を見て魅力を感じられるかどうかですね。
素材集めが面倒くさい
装備やスキルを強くするには素材集めが必要なのですが、この素材集めが結構めんどくさいのです。
普通に進めていてもある程度集まるし、物語途中からは人間の仲間たちも自動で集めに行ってくれるのですが、それでも必要数が手に入らない場合は同じステージを何度も周回する必要が出てきます。
素材は1日経つとリポップしますが、レア素材がその時手に入らないとまた次の日…となるハメに。

周回はソシャゲでおなかいっぱいや…
「探索目標」達成のために隅々まで探索する必要がある

ダンジョン(ステージ)ごとに決められた「探索目標」というものがあります。(敵を~体倒せ、宝を入手するなど)
これ自体は目標達成させる楽しみがありますし全然あっても良いのですが、ある程度クリアしないと次のステージが解放されません。
それほど難しい目標はないのですが、終盤になると上記の素材集めのような作業や周回を求められるので、結局1度の探索でいかに効率良く目標達成するかというプレイになる可能性があります。
めんどくさがりの僕の場合はですが。笑
次のステージの解放条件もフワッとしてるので、探索目標はできるだけ埋めるようにしましょう。
クリア時間はどれくらい? 『天穂のサクナヒメ』
だいたい25~30時間という人が多いようです。
ちなみに僕のストーリークリア時間は約31時間でした。
天返宮のようなやり込みはほどほどにしているので、これらも含めればもっと行くでしょう。
おすすめの武技は何? 『天穂のサクナヒメ』
ここでは僕がメインで使ってた武技と羽衣技を紹介していきます!参考にどうぞ!
『武技』 ・胴打ち貫き 相手を思いきり正面に吹き飛ばす初期技。 使い勝手が良く衝突ダメージも稼げる。 上位互換技「居合」を覚えたらこちらに変更を。 ・飛燕 好きな方向に高速で移動しながら攻撃する技。 移動手段にも使えるので多用してました。 ・登鯉 両手武器で地面から鯉を放ち多段攻撃する技。 めちゃくちゃ強い。成長すると鯉の数が増える。 ・天河 羽衣を剣のようにして敵を一掃する最強技。 成長すると回復しつつ超広範囲で攻撃できる。
『羽衣技』 ・半円投 胴打ち貫きの羽衣技バージョン。 序盤からお世話になります。 ・引き繋ぎ 相手を引き寄せてしばらく弱体化させるデバフ技。 ・異世送り・体 相手の防御力を下げるデバフ技。 ・異世送り・動 相手の速度を下げるデバフ技。
羽衣技は攻撃というよりデバフメインで、武技と通常攻撃で敵を倒す感じですね。
羽衣デバフは主に強敵や天返宮で活躍します!
これはあくまで僕のおすすめなので、いろいろ使ってみて気に入った技をセットするのが一番ですね。
総評・まとめ 『天穂のサクナヒメ』
◎良い点
- 米づくり楽しい
- バトル爽快
- キャラ魅力的
- 和テイスト最高
×微妙な点
- 米づくりハマれないと苦痛
- 素材集め面倒
- 探索の重要度高め
『総評』
「楽しい米づくり体験を!万人におすすめできるゲームです!」
今だとベスト版が出て結構値段も安いのでコスパ抜群だと思います!
牧場物語やルーンファクトリーのような生活シミュレーションゲームが好きな人には特におすすめします。

レビューは以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント