ネタバレなし!オープンワールド侍アクションゲーム『ゴーストオブツシマ』のレビュー記事です。
ここではゲーム内容の他に、面白い&つまらない点、難易度、クリア時間(ボリューム)、ディレクターズカット版との違いについてなど…
購入前に気になるであろう点をいろいろと紹介しています!

このゲームはこんな方にオススメです!
- オープンワールドゲームが好き
- 和風なゲームを探している
- ステルス要素が好き
- グラフィックを重視する
- アクションが楽しいゲームがやりたい
- 「文永の役」に興味がある
昔の日本を舞台にした侍オープンワールドゲームですが、洋ゲーです。
しかし制作側はめちゃくちゃしっかり勉強されているようで、日本のゲーム以上に日本のゲームしてます。
さっそくプレイした結論から言うと、
TPSオープンワールドゲーム最高峰の神ゲー!やらなきゃ損!
だと思いました。
マジでここまで面白いとは思いませんでした。自分の中ではオープンワールドゲームで一番好きです。
ステルス要素もあって、「アサシンクリード」シリーズが一番似ているかなと思いました。
僕はPS4版しかやってませんが、後から出たPS5版との違いも後述しますね。

ではさっそくレビュー行ってみましょ~
『ゴーストオブツシマ』ってどんなゲーム?

対応機種:PS4/PS5
ジャンル:侍アクションアドベンチャー
CERO:Z (18歳以上対象)
プレイ人数:1人
体験版:なし
2020年7月17日にPS4版が、その約1年後の2021年8月20日にいろいろ追加要素が加わったディレクターズカット版(詳しくは後述)が発売されました。
日本が舞台ですが、作ったのはアメリカの制作会社でいわゆる洋ゲーです。
だからと言って海外ゲーの日本にありがちな勘違い設定などは全くなく、しっかり丁寧に作られていて驚きました。
内容は1271年に日本で実際にあった「文永の役」を題材に対馬を舞台にした、和風オープンワールドアクションアドベンチャーゲーム。
刀や弓を使った戦闘の他に、見つからずに暗殺して敵を殲滅できるステルス要素もあり攻略法は様々。
サブクエストや武具集め、拠点制圧などやりこみ要素も充実しています。
また、制作者のリスペクトによりオプションでは「黒澤モード」という白黒画面に変更できるモードがあります。
これは『七人の侍』や『羅生門』といった黒澤明監督による白黒映画を再現したもので、画面が白黒になるだけでなくノイズが走ったり音がこもるなど、まるで昔の映画のような演出になっています。

システム面などもっと詳しい内容は次の項目で説明しますね。
◎面白い・おすすめな点『ゴーストオブツシマ』
- 主人公の葛藤と生き様を描いたストーリー
- 時代劇のようなチャンバラを体験できる爽快な戦闘
- ボリュームのあるやりこみと自由度
- 圧倒的な美麗グラフィック
- ロード爆速!ストレスフリーな作り
詳しく説明していきますね!
主人公の葛藤と生き様を描いたストーリー

※ネタバレなしの感想です。
ストーリーあらすじはこちら↓
文永(十三世紀後半)、コトゥン・ハーン率いるモンゴル帝国(大元)の大軍勢が、日本侵攻の足掛かりとして対馬に上陸した。
島を防衛する対馬の武士団は、初めて見る元軍の兵略によって初戦で壊滅したが――、境井 仁(さかい じん)という名の一人の武士が、かろうじて生き延びていた。
仁は、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても対馬の民を守ろうと決意し、元軍に戦いを挑むのだった。
(引用元「ゴーストオブツシマ」PSストア)
簡単に説明すると、
「日本に攻めてきたモンゴル軍が強すぎて対馬は占領される。何とか生き延びた主人公は正攻法では勝てないと思い、どんな手段を使ってでもモンゴル軍を壊滅させる決意をする」
ってな感じです。
みなさん歴史の授業で「元寇」って習ったと思いますが、それの1度目ですね。
元寇(げんこう)とは、日本の鎌倉時代中期に、当時モンゴル高原及び中国大陸を中心領域として東アジアと北アジアを支配していたモンゴル帝国(元朝)およびその属国である高麗によって2度にわたり行われた対日本侵攻の呼称である。1度目を文永の役(ぶんえいのえき・1274年)、2度目を弘安の役(こうあんのえき・1281年)という。蒙古襲来とも。
(引用元「Wikipedia」)

このゲームでは「誉れ(ほまれ)」と言われ、誇りや名誉といった意味で使われるのですが、それを今まで信じてきた主人公の仁は負けた戦場で「誉れ」を置いていきます。
モンゴル軍の圧倒的強さに立ち向かうには、そんなものは邪魔でしかないと考えた結果ですね。
そしてそこからモンゴル軍への復讐と対馬の解放を求めて戦いの場へと再び挑む物語となっています。
新しい出会いや仲間の裏切り、「誉れを捨てるな」と諭す師匠との葛藤を経て、仁はどのような選択をしていくのか。
最初から最後まで飽きることなく楽しめ、考えさせられるストーリーでした。
特に最後の究極の選択は誰もが悩むところでしょう。
時代背景や設定なども本当によく練られていて、とても海外の人たちが作ったゲームだとは思えないほどのクオリティでした。
余談ですが主人公の仁の声優はワンピースのゾロでお馴染みの中井和哉さん。侍繋がりですね。

残念ながら三刀流はともかく二刀流は使ってみたかった
時代劇のようなチャンバラを体験できる爽快な戦闘

今までいろんなオープンワールドゲームをやってきましたが、その中ではこのゲームの戦闘が一番好きです。
面と向かってガチの斬り合いをする「侍スタイル」と、気付かれずに忍び寄って暗殺する「冥人スタイル」があり、自分の好みや状況に合わせて使い分けることができます。
弓も使えるので遠距離攻撃もできます。
また、技量ポイントを貯めることで様々なスキルや奥義、探索に役立つ術を覚えることが可能です。
「気力」を使うことで奥義を使用したり、自己回復することができます。
・侍スタイル
時代劇をかなり意識したシステムとなっており、相手の出方を伺いながら殺るか殺られるかの緊張感を楽しめます。
ただ闇雲に攻撃するよりも、回避やパリィ(相手の攻撃を弾く)を使い敵の隙をついて一撃必殺を狙っていくのが最高に気持ちよく、カッコいいです。
「型」というものがあり、例えば「石の型」だと刀剣類を使う敵に有効、「水の型」だと盾を使う敵に有効といった具合に相手によって使い分けることで有利に戦えます。
スキルを覚えていけば、タメ攻撃や回避直後に一太刀を浴びせるといったプレイもできるようになります。
あと1対1で戦う「一騎討ち」が楽しい!
これは最大3人まで相手にでき、相手が攻撃を当てる直前にカウンターで一撃死させるシステムです。
一騎討ちができるタイミングは限られますが、複数の敵を瞬殺できるので爽快かつ便利です。
・冥人スタイル
いわゆるステルスプレイですね。
敵がたくさんいる拠点などで無駄に戦いたくない時は、気付かれないように忍び寄って暗殺できます。
クナイや煙玉といったアイテムも使え、音もなく闇討ちする姿は忍者そのもの。お侍様のように正々堂々なんてクソくらえですね。
僕はステルスゲームも好きなので、こういったプレイも自由にできるのがとても嬉しかったです。
ボリュームのあるやりこみと自由度
オープンワールドゲームなので自由度は半端ないです。
行ける範囲はストーリー進行度によりますが、最初から結構広い範囲で行動できるので気になりません。
至る所に下記のような要素が散らばっています。
- 秘湯・・・HPの最大値が上昇
- 神社・・・護符という様々な効果を持ったアクセサリーが手に入る
- 稽古台・・・気力の最大値が上昇
- 稲荷の祠・・・護符の装備枠が増える
- 和歌・・・詠んだ和歌の鉢巻きが手に入る
この他にもストーリーで出会ったキャラたちから依頼されるサブクエスト「浮世草」、蒙古たちの拠点制圧、琵琶法師から聞く伝承を元に武具を探すといったサブイベントが盛りだくさん!
ストーリーそっちのけでついつい寄り道したくなる要素が多く、がっつりと対馬全土を楽しむことができました。
圧倒的な美麗グラフィック

オープンワールドゲーム最高峰と言っても過言ではないほどグラフィックのクオリティが半端ないです。
人や建物もリアルですが、何と言っても「自然」の表現が素晴らしい。

そよそよとなびく草木やイチョウの葉、黄昏感ただよう夕焼けや月に照らされた夜の海など、風景が幻想的で凄く綺麗です。
その土地の空気が伝わってくる感じで、これは是非実際にプレイして体感して欲しいですね。
所々にある神社や寺なんかも風情があります。

ロード爆速!ストレスフリーな作り
これだけのハイクオリティなグラフィックなのにロードが爆速なんです。
ファストトラベルですらほとんど待つことなく一瞬で目的地に移動できます。
死んでリトライする時も一瞬なので、ストレスフリーでプレイできて超快適。
他のゲーム会社にも是非教えてあげて欲しい技術。
×つまらない・気になる点『ゴーストオブツシマ』
- 登場キャラが濃すぎる
- ミニマップがない
- グロ要素あり
正直たいした内容ではないです。
登場キャラが濃すぎる
これは悪い点というよりも賛否両論な点ですね。
登場するキャラたちが良い意味でも悪い意味でも濃いんですよ。
特にサブクエストを依頼してくるキャラに頭おかしいのが何人かいます。
僕はむしろ笑って見てられましたが、人によっては不快に感じるかもしれません。
もちろんマトモなキャラもいます。主人公の仁もマトモです。安心してください。
あとは女性キャラに美人はいません。


このオバサンがヒロイン面してきます。注意してください
ミニマップがない

このゲームでは雰囲気を重視するために、極力画面にステータスやミニマップを映すということをしません。
ミニマップがない代わりに目的地は風が教えてくれるようになっています。
ただこの風もどこに向かって吹いてるかいまいち分かりづらいため、僕のような方向音痴は何度もメニュー画面を開いて全体マップを確認しながら進むというプレイをしてました。
せめてオプションで表示のオンオフを選べるようにして欲しかったです。
グロ要素あり
あるスキルでは敵を首チョンパしたり、何気ないところで生首が〇〇してたりと結構グロ要素あります。
ストーリーでもそういった場面が登場するので、グロが苦手な人は注意が必要です。
この時代の生々しさは伝わってくるんですけどね。
死にゲーなの?難易度は?『ゴーストオブツシマ』
ある程度死ぬことはありますが、「死にゲー(死んで覚えるゲーム)」というほどではありません。
難易度も「易しい」「普通」「難しい」「万死」から選べるので、アクション苦手な人でも「易しい」にしとけば十分クリアは可能でしょう。
よく死にゲーと呼ばれる「ダークソウル」や「SEKIRO」といったフロムソフトウェアのゲームは難しすぎてぶっちゃけ僕は苦手です。
それでも難易度「普通」で特に苦戦することなくちょうど良い塩梅でプレイ、クリアできました!
ちなみに「万死」は自分も敵も一撃喰らえば即死という超上級者向けとなっています。
クリア時間はどれくらい?『ゴーストオブツシマ』
メインストーリーは普通にプレイして25~30時間という人が多いようです。
さらに寄り道やサブクエストなどを入れればこの倍、3倍といくでしょう。
僕は寄り道しまくって約50時間ほどでクリアしました。(コンプではないです)
更にディレクターズカット版の追加要素「壱岐之譚」は約10時間のボリュームだそうです。僕はオリジナル版しかやっておらずこれはまだ遊んでいないので詳しくは言えませんが…。
全体的に長すぎず短すぎず、丁度良いプレイ時間だと思いました。
ディレクターズカット版との違いは?『ゴーストオブツシマ』

主な追加要素は以下↓
- 新エリア「壱岐島」が登場
- 新たなストーリー「壹岐之譚」が追加
- 新キャラクターや新たな動物「猿」が登場
- 新装備追加
- 新トロフィー追加
こちらはディレクターズカット版をわざわざ購入しなくてもアップデート(有料)でも対応しています。
なのですでにソフトを持っている人でも続けて遊ぶことができます。
さらに以下のシステム面もアップデートされています↓
- コントローラーのボタン割り当てが変更可能
- 戦闘中のロックオン機能の追加
- 矢筒を見えなくする機能の追加
- 新モード「冥人奇譚」の追加
「冥人奇譚」とはオンラインのマルチプレイ要素ですね。
ステージクリア制の協力型マルチプレイで、2人用の「奇譚」と4人用の「九死」があります。
僕はそもそもマルチプレイに興味ないのでここは割愛します。(ごめんなさい)
とにかく結構なボリュームの追加要素なので、初めてゴーストオブツシマをプレイする人はディレクターズカット版をオススメします!
総評・まとめ『ゴーストオブツシマ』
まとめると…
- 主人公の葛藤と生き様を描いたストーリー
- 時代劇のようなチャンバラを体験できる爽快な戦闘
- ボリュームのあるやりこみと自由度
- 圧倒的な美麗グラフィック
- ロード爆速!ストレスフリーな作り
- 登場キャラが濃すぎる
- ミニマップがない
- グロ要素あり
『総評』
「オープンワールド好きなら絶対おすすめの最高傑作!全てにおいて高水準な神ゲー!」
しっかり作られた世界観、高クオリティなグラフィックに爽快な戦闘と自由度、買って大満足なゲームでした!
特にアサシンクリードのようなゲームが好きな人は絶対ハマるでしょう。
洋ゲーという感じもあまりせず、ライト向けな作品だと思います。(グロだけ注意)
難易度も調節できますし、ボリュームも十分なので興味があれば是非プレイしてみてください!

レビューは以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!
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